こんにちは。
ご訪問、ありがとうございます!!

静岡県にあります「浜松市楽器博物館」をご存じの方は多いと思いますが、私も行ってみました。
今まで本でしか見たことのなかった珍しいピアノが、所狭しと並んでいましたよ。
職員の方にお聞きしたところ、別の場所にも多数保管されていて、時々入れ替えが行われるそうです。
運が良ければ、また違うピアノが見られるかもしれないと、ほのかな期待を胸に、それから3年連続足繁く通っております。
浜松市楽器博物館 http://www.gakkihaku.jp/

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こちらの博物館は、嬉しいことに写真撮影がokなのです。
たくさん撮った写真を 1人眺めてニヤニヤしているだけではもったいないので、ピアノの歴史に沿いながら、少し紹介させていただければと思います。

【ダルシマー】
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台形の共鳴箱の中に、弦が左右に張られています。
木でできたバチ(ハンマー)で、弦を叩いて音を出す楽器です。
この発音原理に、ピアノのルーツを見ることができますね。
指や羽軸などではじいたり、右でメロディー、左で和音といった演奏もできるそうです。
11世紀に中近東からヨーロッパに伝わりました。
よく似た楽器で揚琴(ようきん・ヤンチン)を中国の友人が演奏してくれたことがありました。
現在も各国で民族楽器として受け継がれているケースがあるのですね。

【チェンバロ】
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ダルシマーが主に弦を叩いて演奏するのに対し、プサルテリウムという楽器は、弦を爪や指ではじいて演奏します。
このプサルテリウムに鍵盤をつけたものが、チェンバロです。
チェンバロは伊語ですが、英語ではハープシコード、仏語ではクラヴサンと呼ばれています。
オーストリアで発明されたのち、イタリア、フランドル地方、フランス、イギリスへと伝わり、ピアノが登場する前の17~18世紀にヨーロッパで盛んに演奏されていました。
写真のチェンバロは、鍵盤が2段ですね。
元々1段でしたが、改良を重ね2段になることで、音域が広がり、フォルテとピアノの音量を弾き分けることが可能になりました。
画期的ですね。

【スピネット】
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弦が演奏者に対して斜めに張られているチェンバロを スピネットと呼んでいます。
多くのチェンバロは絵画や装飾が施されていて、とても華やかな印象を受けますが、こちらのスピネットが家庭用と言われるのは納得できますね。
私は好きです。

ではまた数日後。